ケヤキ 杢・玉杢(ニレ科ニレ属)

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木材名  ケヤキ  科目  ニレ科ニレ属 
生産地  本州・四国・九州  気乾比重  0.69(0.47〜0.84) 
心材色  帯黄紅褐色  辺材色  灰白色 
材質  超硬質 用途  座卓・テーブル・カウンター・建築材(柱・門扉・造作材等)器具・家具材等

日本を代表する広葉樹材 

ケヤキは日本を代表する樹木です。

尾州檜を女王に例えれば、各地の欅の巨木はまさに王様と言えるでしょう。

東京都府中市馬場大門のケヤキ並木の樹齢は約300年以上と推定されています。

木材界では青ケヤキと赤ケヤキと欅を区別します。

青ケヤキは青木と呼び年輪幅の広い若い木を指し、樹皮が青味がかっているので青木と呼ばれます。

青木は辺材が厚く、心材部も青味を帯びた褐色で美しさに欠けます。

若いケヤキは辺材の成長が大きく、割ると辺材の側に大きく反る材質なので加工が容易ではありません。

このような暴れやすいケヤキを総称して槻といい関西では青ケヤキを槻と呼んでいるようです。

欅の材質は重・硬の部類に入りますが切削加工は容易です。

耐朽性が良いことや保存性が高いこと、木目が美しく良い光沢があることなど、我が国で産する広葉樹の中で最良の材質の木です。

欅の用途は非常に広く建築材としてもあらゆる部分に使われます。

全てをケヤキで作った豪華な住宅もあります。

神社には主としてヒノキが使われるのに対し、お寺の建築にはケヤキが欠かせない重要な材で、虹彩や欄間はケヤキで作られます。

座卓やテーブル、カウンター用にも使われますが、和家具の材料として有名で、ケヤキ製の商品は火鉢、ちゃぶ台、茶箪笥、仏壇の最高級品の代名詞です。

太鼓の胴、臼、杵、お盆、椀などの漆器木地、器具の柄にも最適で、ケヤキ製の汁椀は、汁が冷めず手に持って熱くなく、落としても欠けない日常道具の名品です。

ケヤキも立木には空洞になった木が相当な比率であるので、叩いて音を確かめたりします。

幹に穴を開けられた樹木は穴から腐食が入るので滅多に立木に穴を開けてはいけません。

伐採が決まった樹木に対してだけ許される行為です。

ケヤキには美しい模様の杢がよく出ます。

杢の出る部分は樹皮上に親指で押したような丸い窪みがあって樹皮を剥ぐと瘤が見え、この下の材が玉杢の出る部分です。

ケヤキの杢は、玉杢、如輪杢、笹目杢などがあり、突板加工されて床の間の床板違い棚の地板、棚板、地袋の天板などが銘木関係の準備品として生産されています。

ケヤキの如輪杢はあらゆる杢の中で最高級の折り紙付きの数少ない杢模様です。

欅材は捨てる所が非常に少ないヒノキと並ぶ有用樹種です。

ケヤキ材は材質によって価格が著しく違い、辺材の深い青ケヤキと辺材の薄い赤ケヤキでは同じ体積の物でも2桁の価格の違いがあります。

ケヤキは一般的に杉林の中にあるものは良質材と言われ、竹林にあるものは色合いが落ちると言われております。

正倉院の赤漆文権木の厨子は1300年経った現在でも第一級の輝きがあり、国宝の中でも逸品と言われています。

ケヤキ材を彫った仏像は数多く残されていることから、良質のケヤキ材が非常に長い年月にも耐えて健全であるということが実証されています。